中田島砂丘とは、遠州灘海岸の一部。浜松駅からクルマで15分ところにあります。
日本三大砂丘といわれる中田島砂丘。
日本三大砂丘といわれるのは、ご存じ鳥取砂丘、鹿児島の吹上浜、そしてここ中田島砂丘です。が、人によっては、九十九里海岸を入れたりと様々にいわれます。また、中田島砂丘を含む遠州灘海岸全体を南遠大砂丘と数えることもあるようです。
しかし、新幹線の停まる駅からわずか15分のところにこのようなカタチの自然があること自体、貴重な存在と言えます。また、日本の海岸がコンクリート化していく中で、海岸線を砂が守っているところは数少ない場所です。
また、自然環境についても様々な植生ばかりでなく、強い西風によってできる風紋、水平線に沈む夕日、浜松の名の通り浜と松の風景は後世に残していかなければいけないものです。近年では、アカウミガメの産卵地として有名で、保護活動も行われています。
以前は、お土産物屋があったり、ラクダがいたりして観光地化していましたが、今ではそのなりを潜めています。が、この特異な風景はいまでも多くの観光客が訪れる場所となっています。
この風景をもとめ、多くの映画やドラマ、PV、スチールなどの撮影に使われています。
しかし、このここにしかない景観は、様々な課題によって大きく変わり、もはや砂丘という姿は留めていません。それどころか、これからも大きく変化していくことが危惧されています。
中田島砂丘のいまを感じてもらいたくて、この「椅子と惑星」をアーティスたちと企画しました。